IT契約・法務のメモ

IT、経営、法律に関して書いています。

契約書のタイトルと裁判での契約の解釈-請負か準委任か労働か?

契約の法的性質によって、適用される法律が変わったり、契約書に印紙税が課されるかどうかが決まるので、契約を締結するときに契約の法的性質を考えることは必須です。 例えば、契約が請負契約であれば、契約書に印紙を貼らなければなりませんし、報酬は仕事…

フランチャイズ事業を始める際に参考になるサイト・資料

フランチャイズ事業を運営するにあたって参考になるサイト等をまとめています。 中小企業庁「フランチャイズ事業を始めるにあたって」 フランチャイズ事業を始めるにあたって(中小企業庁、2017.1) 加盟店向けにフランチャイズ契約締結にあたっての注意店が…

田端信太郎著「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」(幻冬舎)

ツイッターで人気の田端さんの「ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言」売れているみたいなので買って読んでみました。速い人なら10分くらいでサクッと読めます。 タイトルに見覚えがある人も多いと思いますが、「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作…

脳のワーキングメモリとゴルフの上達

ゴルフをかれこれ2年以上続けてきました。これまで練習場ではそこそこ打てるのに、コースではミスショットを連発するなど、なかなか上達はしなかったのですが、ここ最近上達の波が来ているような気がします。 この上達の要因は今の先生との相性の良さなのか…

モバイルに最適「マイクロソフトDesigner Bluetooth Mouse」レビュー

モバイル用に使っているZenbook3用の薄いBluetoothマウスを探していたのですが、マイクロソフトのデザイナーマウスというのが薄くてよさそうだったので購入してみました。 デザインは写真のようにシンプルで、単4乾電池2本使用です。 高さは26mmと薄い…

LINEモバイルでソフトバンクで購入したiPhone6sを再活用

LINEモバイル でソフトバンクの回線が使えるようになりました。 そのおかでソフトバンクで購入したiphoneがSIMロック解除なしで使えるようになったみたいです。 現在、仕事用にはiPhoneXを使っているのですが、以前使っていた6sをプライベート用携帯に活用す…

「後から値上げ」の宣伝文句と景品表示法-有料noteのケース

今有料noteが結構な勢いで売れていますね。有料noteの販売だけで生計を立てていけそうな人もチラホラいるようです。 いろんな人が有料noteを販売していますが、「後から値上げします」みたいな消費者心理を煽る宣伝も目立ちます。 その宣伝をみていて少し気…

コピーライターの仕事は競合を調べることから始まる-「ここらで広告コピーの本当の話をします。」(宣伝会議)

目の前にペットボトルに入った水があったとします。この水を売るための広告コピーを考えるには何から始めますか。 広告コピーを考えるには、まず、その商品の具体的な情報や競合送品との違い、すなわちUSP(競合優位性)を調べることが必要です。 このよ…

簡易裁判所には従業員を出廷させてよい?

会社が民事裁判の当事者となった場合、弁護士に訴訟代理を委任しなければ、原則として会社の代表権を有する者(代表取締役、支配人等)が裁判に出廷しなければなりません。 もっとも、簡易裁判所の事件であれば、許可代理の制度を利用すれば当該事件に詳しい…

IT導入補助金一次公募始まる、上限、対象は?

IT導入補助金の一次公募が始まっています。 www.it-hojo.jp IT導入補助金は、一定のITツールを導入する事業者(中小企業・小規模事業者等)に50万円を上限として経費の一部を補助する制度です。中小企業等の生産性向上を目的としています。 補助対象…

グーグルアナリティクスの自動データ削除の対応が必要になりました

既に各所で情報が共有されているようですが、2018年5月25日以降、グーグルアナリティクスのデータがユーザーが設定した期間以前のものは自動的に削除される仕様になるようです。 グーグルアナリティクスを利用している方は、昨日ぐらいに「一般データ…

家具のサブスクリプション型サービス

www.itmedia.co.jp サブスクリプション型サービスとは、定額課金型のサービスで例えば写真編集ソフトを月額5000円で使えるといったものです。サブスクリプションの対になる概念は買い取り方式で、さきほどの写真編集ソフトを10万円で買い取る場合です…

リモートワークの参考本「強いチームはオフィスを捨てる」

リモートワークの参考本といえば「強いチームはオフィスは捨てる」があります。 著者はbasecampの創業者のジェイソン・フィリード氏。同氏の書籍では小さなチーム、大きな仕事が著名です。 強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命…

平成30年度春期基本情報技術者試験の解答が公開されました

平成30年度春期の基本情報技術者試験の解答が公式で出ています。 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2018、平成30年) 試験当日中に公式サイトに解答が出るのはいいですね。解答速報を売りにしている予備校はたま…

ブロッキング問題で話題となっている緊急避難とは?

mainichi.jp 漫画村をはじめとする著作権侵害サイトに対するブロッキングに関心が集まっています。 ブロッキングについては、ブロッキングに際しプロバイダが利用者がアクセスしようとするウェブサイトの情報を検知するものであるから、通信の秘密を害するの…

副業(兼業)禁止の有効性

副業を理由とした解雇の事案がニュースとなっています。 www.nikkei.com 新たな厚労省のモデル就業規則では副業を認める規定が盛り込まれ、ユニ・チャームや新生銀行等が副業解禁のプレスリリースをしている状況では、こういった流れに逆行する解雇はどうし…

開発したプログラムの著作権の帰属先

問題です。 A社は顧客管理システムの開発を,情報システム子会社であるB社に委託し,B社は要件定義を行った上で,設計・プログラミング・テストまでを協力会社であるC社に委託した。C社では優秀なD社員にその作業を担当させた。このとき,開発したプログラム…

コインチェック社の買収に用いられたアーンアウト条項とは?

NEMの巨額流出や金融庁からの業務改善命令等を受け経営の立て直しを迫られていたコインチェック社がマネックスグループに36億円で買収されると発表されました。 買収額36億円は安いと思う人も多かったのではないでしょうか。 買収額が低いのではとい…

エリートの定義は変わった-ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

「ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」を読みました。 著者は「0秒リーダシップ」「世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法」等の著者のピョートル・フェリーク…

三省堂模範六法iOSアプリ版

六法は法務パーソンごとに好みが分かれる道具です。 個人的には持ち運び可能な範囲で実用に耐えうる六法としては有斐閣の判例六法を愛用しています。これ以上情報量が多い六法としては同じく有斐閣の判例六法Professionalか三省堂の模範六法になりますが、こ…

労働者が能力を詐称し、賃金を増額させる言動が不法行為と認定された事例

東京地判平成27年6月2日(KPIソリューションズ事件) 労判1143号75頁 【事案の概要】 本件本訴事件は、平成25年12月から本訴被告(反訴原告。以下単に「被告」という。)で稼働していたところ、経歴能力の詐称等を理由として平成26年4月…

SNSサービスの利用規約に基づく利用停止措置が債務不履行・不法行為にあたらないとされた事例

東京地判平成27年4月8日 【事案の概要】 本件は、原告が、被告運営○○と称するウェブサイトを利用するための会員登録をし、「~~~~~~」の登録メールアドレスにより上記サイト上で提供されるサービスを利用していたところ、被告から上記サービスの利…

インターンシップ名目での採用も求人情報サイトの報酬発生要件の「採用」にあたるとされた事例

東京地判平成28年11月11日 【事案の概要】 本件は,求人情報の提供を目的とするウェブサイトを運営する原告が,同ウェブサイトに係る原告のサービスを利用する契約を締結した被告が同サービス料の支払要件となる応募者の採用を行ったにもかかわらず,…

9800万円相当の仮想通貨イーサリアムでの現物出資

ジョイントベンチャーの出資に仮想通貨イーサリアムが現物出資される予定とのことです。 www.simplex.ne.jp 「設立当初の出資総額は2億円、シンプレクスが1億200万円(出資比率:51%)を現金出資する一方、SCSは9,800万円相当(出資比率:49%)の仮想通貨…

不正競争防止法2条1項13号の不正競争が認められた事例

大阪地判平成29年3月21日 【事案の概要】 本件は,「△△△」との名称の健康器具を販売している原告が,その開設するウェブサイトで原告の上記製品についてのコメント等を掲載している被告に対し,下記請求をした事案である。 記①被告が,その開設するウェ…

九州商船株式会社がWEB予約サービスに対する不正アクセスに関する調査報告書を公表しました。

どちらかというとストライキの方が話題になっていた九州商船ですが、同社WEBサイトに対する不正アクセスも問題となっていました。 調査結果の結論としては、顧客情報の漏えいの可能性は極めて低いというものです。 「WEB予約サービスに対して第三者による…

システム開発請負契約準備段階におけるベンダの信義則上の注意義務違反が認められなかった事例

東京地判平成17年3月28日 【事案の概要】 本件は,原告が,被告に対し,主位的に,コンピュータ・システムの開発を請け負う旨の契約を被告から解除されたことにより損害を被ったとして,民法641条に基づく損害賠償を求め,予備的に,上記契約の準備…

契約締結上の過失が認められた事例

東京地判平成24年4月16日 【事案の概要】 本件は,被告が新たな業務システムの構築事業者を公募したのに応じて,同システムの構築事業者に選定された原告が,被告から正式な発注を受けないままシステム構築に係る具体的作業を進めていたところ,被告か…

ユーザの提供した情報が不正確であるとしてシステムに瑕疵はないとされた事例

東京地八王子支判平成15年11月5日 【事案の概要】 本件は、被告に新総合情報システム(末端店舗から必要な情報を出入力するシステムであるEOSシステムを含む総合情報システム)の構築を発注した原告が、被告に対し、主位的に、被告の納入したシステ…

責任制限条項は故意・重過失がある場合には適用されないとされた事例

東京地判平成26年1月23日 【事案の概要】 本件は,原告が,被告との間で,原告のウェブサイトにおける商品の受注システムの設計,保守等の委託契約を締結したところ,被告が製作したアプリケーションが脆弱であったことにより上記ウェブサイトで商品の…