名古屋の弁護士のブログ

企業法務、経営、IT・ネットの法律問題についての雑記

誹謗中傷の書かれたウェブサイトの証拠化(保存)ーネット上の誹謗中傷対策

ネット上の誹謗中傷に対して削除請求や損害賠償請求をするにあたってはサイトを証拠化(保存)しておく必要があります。サイトの証拠化の方法には大きく分類すると印刷、スクリーンショット、その他の方法があります。

私がサイトの証拠化をする際は、印刷、PDF化、スクリーンショットを併用しています。印刷・スクリーンショットであれば概ね問題なく、特にこれまで裁判所から問題とされたことはありません。

印刷

印刷する際に印刷日時とURLがきちんと全て印刷物に表示されていることを確認しましょう。URLが不明な場合、証拠としての価値がなくなる場合があります。*1

ウェブサイトを印刷するとレイアウトが崩れてしまう場合がありますので、印刷されたものを必ず確認してください。

スクリーンショット

PCのスクリーンショット機能を使用して画像としてサイトを保存することもできます。印刷する場合はサイトのレイアウトが崩れてしまうことがありますが、スクリーンショットであればまさに表示されたものそのままに保存することができます。

スクリーンショットの際の注意点としては、印刷同様URLがきちんと全て表示されていることを確認すること(ブラウザの横幅が短いと途中で途切れてしまうケースがあります。)、つなぎ目がきちんとわかるようにすること(1回のスクリーンショットで済むのは稀で、1ページまるまる画像化するのに複数回のスクリーンショットが必要です。)

スクリーンショットの仕方は、キーボードの「PrintScreen」を押せば表示画面がコピーされた状態になるので、ペイントツールに貼付けて保存します。私は、Photoshopというソフトを利用していますが、Windowsに標準インストールされているペイントツールで十分です。

その他の方法

その他の方法としては、PDF化、動画撮影等の方法があります。PDF化は、印刷画面でプリンターの選択でPDFを指定できます。印刷環境がない場合やスクリーンショットをとる時間がない場合は、とりあえずPDF化しておけば一応の保存ができます。

また、私は実行したことはありませんが、サイトのリンクの挙動等の証拠化やページの分量が多い場合に、とりあえず動画で表示状況を保存しておく方法もあるようです。

*1:知財高判平成22年6月29日、判例秘書[L06520292]、Westlaw[2010WLJPCA06299012]